SMバー店主の 今まで見てきた「本当に“モテる男”“モテない男”」 ~プロのS男性による講習会では教えられないお話~

こんばんは。
今日は、縛った女は数知れず、何人もの女を同時に抱えてる、いわゆる“多頭飼い”の堂山鉄心による、S男性に読んで欲しい…
いや、本当は読んで欲しくないんだけど、それでもやっぱり読んでいて欲しい、縛った女の数よりも多くの失敗を繰り返して学んだ堂山鉄心のモテ講座です。

タイトルにもある通り、S男性に向けて書く訳ですから、対象はM女性。
※とはいえ、Mに限らず、女性全般に対して概ね当て嵌まることが多いです。

兵法によると、敵を知り、己を知ることさえ出来れば百戦危うからずだそうです。

そう。
敵…ではありませんが、対象である女性のことをまずは知りましょう。

先日、私の経営するバーARCADIA東京にて、「M女のカラ騒ぎ」というイベントを行いました。
実はこの企画は2回目なんですが、今回も出て来る出て来る。
S男性に対する耳を塞ぎたくような不平不満w

が、ここで耳を塞いでいては進歩がありません。
女性に対抗して「そんなこと言ったらお前らだって…」と返したんでは一生平行線のまま、決して交わり合うことはないでしょう。

ということで、ここは男らしく言いたいことをグっと堪えて、真摯に耳を傾けてください。
モテるために。

ということで、今回の内容です。

・【ただしイケメンに限る?】
・【清潔感のススメ】
・【見栄を張ろう】
・【誠実に勝る技術なし】
・【焦らしてやろう】
・【最後に】

【ただしイケメンに限る?】
もうとっくに使い古されてカビの生えたような言い回しですが、女性の好みのプレイや態度は全てこの「ただしイケメンに限る」が前提にあると思ってください。
※この場合のイケメンとは、一般的なジャニ系に限らず、それぞれの女性にとっての…という意味を含みます。

つまり、
「突然「俺のモノになれ」とか言われたら死んじゃう!」
とか、「踏まれるの好き」とか「首絞められたい」とか「壁ドン」とか「顎クイ」とか「髪の毛持って引きずり回されたい」とか…

全て前提として「ただしイケメンに限る」というフレーズが省略されているのだということを知っておいてください。
※上記のような女性の好みが聞こえたからといって、即実行に移したりしたらただのイタイ人扱いされてしまうだけです。

※「俺イケメンだから超分かるー」という方はここでバックボタンを押してください。
ここから先は貴方には関係ありません。
これからもその顔でじゃんじゃかモテまくりの人生を送ってください。

ですが、「俺はイケメンじゃないから無理なの?」という方。
実は、ここからが本題です。

イケメンでなくてもM女さんをゲットするため…
つまり貴方が特定の人達にとってのイケメンになるための、ちゃんと味のあるモテ講座を始めましょう。

【清潔感のススメ】
これはもう基本中の基本。
というより、最低限のことです。
もちろん、バーや縄会に行く場合、多くの人にとっては仕事帰りになってしまうことが多いでしょう。
仕事によっては汗もかきます。
スーツだってクタクタになってしまっているかもしれません。
それは仕方のないことです。
とはいえ、バーのスタッフならまだしも、お客さんの立場である女性からすれば、そんなことは知ったこっちゃない訳です。

穴の空いた靴下など論外。
そんな格好で口説かれて嬉しい女性など皆無です。
※気付いた時点で笑い話にしてしまって、慌てたフリしてその場でコンビニに買いにでも行けばそれは+にもなり得ます。

ですが、何も高い服を着ろと言っている訳ではありません。
汗を掻くなら、タオルと着替えを1枚用意すれば済むだけの話。
アルカ東京ならトイレに置いていますが、なければコンビニで消臭グッズくらい買ってきてください。
※因みに、アルカ東京にこれを置きだしたのはM女さんからの苦情がきっかけです。

こんな簡単なこともしないで、「仕事帰りなんだから仕方ない」を、貴方と同じようにお客さんであるM女性が受け入れてくれると思いますか?
何も言われてないから気にしていないとでも思っていますか?

女性という生き物は、こと清潔感という部分においては、男性の想像を絶するレベルで敏感なものだと思っていた方が良いです。
制汗シートやスプレー、口臭予防のグッズなど安いものだし、どこででも手に入る品物ですから、この程度のことをしないで、縄の技術もヘッタクレもないということくらいは知っておいてください。

【見栄を張ろう】
カラ騒ぎで、ケチは駄目だという話が出ました。
もちろんケチの定義は人それぞれですが、ある女性などは、付き合っていた男性が縄を覚えたいと言ったので、知っている講習会を紹介しようとしたら、「金を払ってまで覚えたくない」と言われたそうです。
たかだか講習会代で。

上の例は極端だし、人それぞれの価値観があるので細かいことは何とも言えません。
確かに世は割り勘時代だそうですし、昔のように何でも男が出すのが当たり前とまでは言いませんが、せめて自分から誘った食事代やホテル代くらいは出しましょうよ。
※特に高い食事などは必要ありませんし、お互いの関係性が出来ているならその限りではありませんが。
その程度のことも出来ないで、俺様はS男性だから言うことを聞きなさいでは流石に苦しくないですか?

【誠実に勝る技術なし】
嘘はいけません。
これは貴方の全人格を否定されてしまいます。
幸いにして、SMの世界というのは一般社会に比べて、私のような“多頭飼い”などという頭のおかしいクズに対しても寛大なところがあります。
これは一般社会においては考えられないことです。
※それくらいM女性というのは本来寛容な人達です。

とはいえ、クズにもクズなりの誠実さが求められます。
同じ多頭でも、後から知った場合は「騙された!」となるのが常。
「聞かれなかったから言わなかっただけ」は決して通用しません。

また、一件のバーや縄会で悪評が立ったら次の店…などと甘いことをお考えなら、それも止められた方が良いです。
M女ネットワークは光よりも早く伝わり、たとえ名前を変えていたとしても、コナンよりも的確に貴方であることを言い当ててしまうことでしょう。

そしてそのことは、めったなことでは貴方の耳にまで届きません。
※届いたころには手遅れだったりします。
「バレてない」などと高を括っていたら痛い目に遭います。
最近、M女さんウケが悪いとお嘆きの貴方。
胸に手を当てて、ようく考えてみてください。

もちろん貴方にも言い分はあるでしょう。
ですが、それがM女さんたちの耳に届かないことも理解出来ますよね?

たとえ目の前の獲物を逃してしまうことになっても、SMという大海原に散らばった数多のM女さんたちに総スカンを食らうことのないよう、誠実に振る舞ってください。

【焦らしてやろう】
一番多く聞く話が、
「いきなり踏んでこられた」
「いきなり上から話掛けてくる」

これは、SM云々より以前の、人としてのマナーの問題です。

考えたら分かりますよね?
誰かがその子を踏んでいたとしても、たとえ偉そうに話していたとしても、それはその人達の関係性があっての話です。
※付き合ってるとかだけではなく、親しいだけであってもそういうこともあり、決まった定義はありません。
まだ何の関係性も出来ていないのに、貴方がS、女性がMだというだけで従順に振る舞ってくれる訳がないことくらいは理解出来ていますよね?

受け手は必ず相手を選びます。
確固たる確信なしにS様ぶってると裏で何を言われてるか分かりませんよ。
これはSMにおける基本中の基本ですから、自分は分かってると奢ることなく、何度も何度も頭に叩き込んで、自分に言い聞かせておいてください。

「断ってる(濁してる)のに、しつこく誘われた」
これも本当に多く聞きます。
女性が返事を濁している場合は概ね断られているんだと理解してください。

「縛ろうか?」
「もう一件行こうよ」
「駅まで送るよ」

時には、はっきり断っても「心配だから」と言って着いてこられたなどという例もあります。

何も言わず、意中の女性が帰る時、タイミングを合わせて一緒に帰ろうとすることも同じです。
たまたま同じタイミングで帰らなきゃいけない時でも、少しズラして帰るくらいのジェントリーさを発揮してください。
S男性なら、そういうことがあっても対処出来るくらい時間に余裕を持って行動しましょう。

因みにSNSでのしつこいメッセージもよく聞きます。
これもネットストーカー扱いを受けるので注意してください。

「嫌ならもっとはっきりと断れば良い」
これは男性側の理屈です。
女性コミュニティーというのは肯定文化です。
彼女たちは、その場で相手を拒否したり非難したりすることが、男性が思っている以上に苦手です。

押して押して成功した例もあるでしょう。
ですが、これは街のナンパとは違うんです。
1の成功のために100の失敗を重ねる余裕がありますか?
100の失敗から出た噂話を撥ねのけて、次の1の成功を勝ち取る自信がおありですか?
しかも、その度に女性は、「○○さんに会いたくないから、あの店(縄会)に行きたくない」となってしまうんです。
一度断られたら、遠慮してるとか恥ずかしがってるだとか前向きに考え過ぎるのではなく、素直に引いてください。
SNSのメッセージやラインの返信が遅いとか素っ気ないとかの場合も同じです。
女性は行間を読む能力に長けていて、相手にもそれを求めてきます。

万が一自分の思い違いで、押しが足りずにその女性が残念に思ってしまった場合、これはチャンスを逃した訳ではありません
次回以降、必ずといって良いほどチャンスが回ってきます。

何故なら、多くのM女性は焦らされることが大好きだからです。
その場で何とかしょうとせず、焦らしプレイをしてるつもりになって次回を楽しみにするくらいの余裕を持ちましょう
※女性のいう「その場ではっきり断ったのに…」とは、「いえ、悪いから遠慮しておきます」程度であることもあります。
それを「そんなん気にせんでええって」と続けた結果、完全に空気の読めないイタイ人になってることがあるということを知っておいてください。

【最後に】
多くの場合、SMバーや縄会などでは、M女さんはM女らしくいたいんです。
しおらしく、あまり関係のないS男性でも、本人が不快でない限りは出来れば立ててあげたいとさえ思っているんです。
外の世界では色んなしがらみや利害関係が絡むため、したいと思ってても中々出来ないからこそ、そういう場では自分の理想の女性像を演じていたいんです。

ですが、この世界ですら、そういう(女性側からすれば)理不尽で不快な思いをしたりすると、結果その女性はどんどん心を開けなくなったり、最悪その場所から消えていくしかありません。

まれに、凄く生意気そうなM女さんに会ったことはありませんか?
それは私たちS男性が作ってしまった可能性が低くありません。

つまり、上記のような行動は貴方自身の首を絞めていることになるんです。
どうせ絞めるならM女さんの首にしたいと思いませんか?

北風と太陽の話を思い出してください。
一見生意気そうなM女さんでも、それを力でねじ伏せようとしては駄目です。
彼女は体に纏った鎧をどんどん硬く冷たく凍らせていくことでしょう。
そんな時は、温かく包みこんで(物理的な意味ではなく、対応などの話です)、冷たく凍った心をゆっくりと時間を掛けて優しく溶かしてあげてください。
※溶かしてあげた後はお好きにどうぞ。

みんながもう一度、上記のようなことを真摯に捉え、紳士的に振る舞うことが出来る場所には必ずM女さんたちが集まります。
彼女たちが安心してM女らしく振る舞うことが出来る場所を作ってあげることで、結果貴方たちが得をするのです。

「Sは食わねど高楊枝」
S男性ならば、M女さんを追いかけるのではなく、M女さんに追いかけさせてあげましょう
その場の性欲や無駄なプライドなどに負けず、紳士的な振る舞いを心がけて、M女さんたちが安心して来られる場=M女性天国=S男性天国を作っていきましょう。

そしてそれを誰よりも率先して行える人こそ、最強の「イケメンS男性」になることは間違いありません。

みなさんに素敵なSMライフが訪れますように。

堂山鉄心

 

どうしても前向きになれない貴女へ

真っ暗な部屋に間接照明。

自分の部屋をこうして一日を過ごしている女性、多くないですか?

人によっては、間接照明や置き型の薄暗い照明以外、必要ないと思って蛍光灯も付けないままのお部屋もありますよね?

確かに、ちょっとお洒落で落ち着きますよね?

実はここに落とし穴があります。

何故落ち着くんですか?
暗いということは夜だと認識するからです。
夜は寝る時間です。
希に周囲を警戒することはあっても、積極的に前向きな行動など取れないんです。

そんなことねーだろ!

信じられませんか?

部屋の壁を真っ赤に塗っただけで人は怒りやすくなるって聞いたことありませんか?
また、壁を真っ黄色にしただけで、人は狂ってしまえるって。

人間とは動物です。
それも、我々が思っている以上に、本能に突き動かされている動物なんです。

今すぐ電気を点けましょう。

貴女の落ち込みやすい性格も、怠惰な生活習慣も、運動嫌いも、準備不足も、忘れっぽい性格も、睡眠障害も、遅刻癖も、全て、たったこれだけのことで改善される可能性があります。

全部は治らなくても、どれか一つでも改善されれば儲けものじゃないですか?

少なくとも、今よりは確実に前向きに物事を捉えられるようになります
これだけは保証します。

さぁ、今すぐ電気を点けましょう!

目瞑り緊縛

最近、10年ぶりくらいに、目を瞑って後手をやる、いわゆる目隠し(目瞑り)緊縛に嵌まっている。

元々後手に関しては自分で完璧に納得などしたことなどほとんどないんですよ。
(これが長年講習会を拒んできた理由。始めちゃってるけどw)
時に納得の後手が出来たとしても、それがずっと続いていないうちは、“出来た”のではなく“出来てしまっただけ”。

魚釣りで言えば、“何か分からないけどあの辺に投げてたら釣れちゃった”ってヤツ。

話を戻すと、今やっているのは目を瞑ってのタイムアタック。
これだけを聞くと、ショーパフォーマンスの向上くらいにしか思えないかもしれないけど、意図は全く違う。

 

今は練習だと言って付き合って貰ってるけど、練習での目標は、目を瞑っていることもタイムアタックをしていることも受け手さんに悟られないレベル

ベタベタ体を触りながら確認していくのでは意味がないし、バタバタと大慌てで縛っても意味がない。

最終的な目標は、譜面から目を離さず優雅に弾きこなすピアニストのような緊縛。

 

っとその前に、何故これを始めようかと思ったかについても話さなければですね。

最初に書いた通り、後手に関しては満足などほとんどしたことがないので、常にレベルアップは考えている訳です。
そしてそれは、大抵の場合、手順の変更であったり、小さなマイナーチェンジであったりする訳ですが、そこでふと、基本に立ち返ってみた。

 

「てっちゃん、モノ縛ってんねやないんやから…」

縄を持ち始めたころ、蒼月さんに私の縛りを見て貰ったことがあるのだが、その時に言って貰った一言は生涯忘れることはないだろう。

※人をモノ扱いすることは大好きなんだけど、今はそういう話じゃないことをご理解くださいw

 

私自身、ずっと人に言い続けてきたことなのだが、良い縛りというのは、どれだけ相手を見ていられるかで決まる(写真のための縛りやショーのための縛りは除く)。
相手から伝わる小さな情報を一つでも多くキャッチし、その情報を如何に処理していくか。
それは次の一手に関わるとても重要なファクター。
そのためには、縄目なんか見ている暇はない! のです。
だから私は基本的に、いつも相手のうなじ辺りを中心に、腕や脚の小さな動きを見ているつもりでいたんだけど、最近気がつけば縄目を追っている自分がいたりすることに気づいた。

これは、マイナーチェンジを繰り返してきた結果、いつの間にか縄のテンションや留めの正確さに比重が多く掛かってしまっていたためだと思われる。

もちろん、これらのことは、事故や意図せぬ不快感を防ぐためにはとても重要なファクターであることは言うまでもない。
ただ、そのために、もっと重要なことが疎かになっていたのでは意味が無い。
(事故しないことが目的なら縛らなければ良い。絶対に事故りません)

ということで、縄目から視線や意識を切り離すために、10何年かぶりに、目瞑り緊縛を再開することにしたのである。

 

そして何度かやってみたところ、面白いことが分かってきた。
10何年か前にやってた時には見えていなかったことが、今は沢山見えるようになってきたということだ。

前回やっていたころは、ただ縄目を視線で追わずに縛れるようになりたいだけ(相手を見るためという目的は同じ)だったので、筋肉や骨の位置をベタベタと何度も触って確認しながら縛っていたのだが、それでは意識は自分の指先にしか向いていないということ(現在もこれに近い状態)。
縄のテンションは目を開けているより瞑って触っていた方が分かりやすいこともあるということ。
(これを指先から意識を離しながら確認するという難題にぶつかっていますw が、要は確認の必要なんかなくなるほど上手なってもうたらええっちゅー訳やね)

それともう一つ。
視覚から入ってくる情報は余りにも多くて気づきにくいんだけど(これは上のテンションの話も同じですね)、声や大きな身じろぎなどの分かりやすいものばかりではなく、筋肉の小さな痙攣(ピクってやつね)や、息を呑む様、ほんの小さな下半身の動きなど、相手から情報は沢山届いているということ。
(これが目を瞑っていると、こんなにも多いんだと気づいた)

 

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ここで敢えて脱線するんですが、声というのは非常に厄介な情報です。
つまり、気持ち良い時の声と、ただ痛い時の声と、痛いけど気持ち良い時の声と、痛いけどもっと頑張りたい時の声などを正確に判断出来る人など絶対にいないということです。
(他にも、くすぐったいとか、むず痒いとか色々ありますね)

ところが、目を瞑ってみて分かったのは、その小さな違いに、普段よりは気づきやすいということ。
(違いが分かってくるだけで、それが上記のどれに当て嵌まるのかまではまだ判断出来ていません)

もちろん、私も全てを完璧に理解することなど不可能だと思います。
特に初めて縛った人など、分かる訳もないですから。
ですが、今までよりは、その違いを分かるようになり、当初想定外だったことも含め、これはとても有効な手段であると思い至りました。

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再び話を戻しますが、それくらい目を瞑って縛る(縛ってみる)ということは有益であると考えます。

タイムアタックについては、自分なりの目標タイムはあるものの、そこに拘ってはいません。
これは、如何にスムーズに無駄な動きを省くかということのためだけにやっていることなので、誰より早いとか、何分切ったから俺すげー!とはなりません。
強いていうなら、ゆっくり縛られるのと、モタモタ縛られるのでは受け手の受ける印象(特に不安感)が大違いなことから、今よりもっとスムーズさを増すためだけのものです。
喩えていうなら、気がついたら縛られ終わっていた。という状態。
これは相手のスイッチを入れてしまえば良いだけの話だと言われてしまいそうですが、そういうことではなく、受け手本人も気づかないレベルの小さなもまで含め、全くストレスを与えること無く縛り終えることが出来るようになりたい(やるかどうかは別)ということです。
ここを説明するのはとても難しいんですが、一言で言えば、気づけばいつの間にか脱がされた! を、縛りで出来るようになりたいのです。

つまりどういうことかというと、相手の服を脱がす行為に喩えると、相手のスイッチを強引に入れることで出来る“いつの間にか”は、言わばレイプ紛いに服を破り捨てるようなもの。
相手は危機感や恐怖心から時間感覚を失い、“いつの間にか”裸になっているかもしれません。
もちろんSMですから、そういう感じの縛りももちろんありだと思います。

が、“それしか出来ない”は嫌な訳です。

で、私が今やりたいことは、ノーマルさん達wの言う、“いつの間にか”。
緩やかな川の流れのようにというか、やはり喩えるなら上級のピアニストの優雅な演奏のように…が一番しっくりきます(ちょっと喩えがかっこ良すぎるけどw)

ですが、そもそも縛るということは何であるのか?
意識すべきところはどこであるのか?

優れたクラシック奏者は譜面を忠実に再現することこそ目的なので、基本的に譜面から全く目を離しません。
指が覚えているから大丈夫などとは言わず、演奏中でも絶えず譜面から新たな何かを得、作曲者の意図を更に深く読み取ろうと意識を集中します。
優れたロックアーティストはお客さんを楽しませる、または何らかのメッセージを伝えたかったりするので、基本的にはお客さんの反応に意識を向けます。

では、縛り手はどこに意識を向けるべきなのでしょう?
縄目や自分の指先などでないことは明白です。

久しぶりにやってみて、これはとても有効であると確信したので、多くの方に実践して貰えればと願っています。